遺書と遺言書の違いって?エンディングノートとは?体験談を交えて

 

遺書と遺言書

 

 

遺書と遺言書は全くの別物だってご存知でしたか?

 

そして遺書や遺言書なんて私にはまだ関係ないと思ってはいませんか?

 

昨今、相続に関して様々な問題が毎日のように起きています。

 

私もその中のひとりでした。

 

私の場合は直接、両親の相続といった形ではなく、おじさん(母親の兄)にあたる人の相続の際に問題が起きました。

 

ここではそんな体験談をもとに、遺書と遺言書の違い遺言書の大切さ、そしてエンディングノートとは?について触れていきたいと思います。

 

私の親族と同じようにならない為に、少しでも参考になれば幸いです。

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遺書とは?

遺書

 

 

あなたは遺書というと、どういったイメージをもたれているでしょうか?

 

「亡くなる人が書くもの」「自ら命を…」といったイメージの方が多いでしょうか?

 

こういった考えは決して間違いではありません。

 

ただもう少し掘り下げていくと、本人(書き手)の「気持ち」「家族への想い」「友人への感謝」といった、感情を綴ったものを「遺書」といいます。

 

なので「遺書」に関しては、書式は特に決まっていません

 

例えば飛行機などの不可抗力で「もう命が助からない」といったときに手帳や手紙に自分の想いを残すなんていうのは必ず「遺書」と呼ばれます。

 

最近だとメールといった様式でも、遺書と言ってもいいと思います。

 

特に書式や紙でなければならないと決まっているわけではないので。

 

なので遺書は「本人の想いを書き綴ったもの」といった解釈で大丈夫です。

 

 

 

 

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遺言書とは?

遺言書

 

 

それでは、今度は「遺言書」について触れていきたいと思います。

 

ちなみに遺言書は正式には「いごんしょ」と読みます。

 

遺言書は、もし本人に残す財産があった場合にその財産をどういったように分けたり使ってほしいといったことを、本人が亡くなった後に自分の代わりとしてその効力を発揮してくれるものになります。

 

少し文章が長くなりましたが、要は「本人が亡くなった後はこうしてくれと意思を残すもの」といった感じでしょうか。

 

そしてこの遺言書に関しては正式な書面が決まっています。

 

細かい部分についてはここでは触れませんが、簡単に概要だけをご紹介していきます。

 

 

 

遺言書の種類

遺言書種類

 

 

遺言書には3種類の遺言書があります。

 

それぞれ特徴やメリットデメリットがあるのでここではそれをお伝えしていきます。

 

 

 

1、自筆証書遺言

 

自筆証書遺言は言葉の通り、ご自身で「遺言の本文」「日付」「氏名」を書き、最後に「」を押して完成です。

 

 

【メリット】

・簡単に作れる

・安価で済む

 

 

【デメリット】

・亡くなられた後に発見されない場合がある

・推定相続人に不利な場合等に破棄される恐れがある

・あとから遺言書が出てくると逆に推定相続人同士で揉める場合がある。

・すぐに遺言書として認められない(家庭裁判所の審議が必要)

 

 

注意点はすべて自筆でなければなりません。代筆や、ワープロといったものも不可です。

 

なので、ご自身で書くことができない状態だと自筆証書遺言を作ることはできません。

 

最近は書店等で、自筆遺言キットというものも数千円で売っているので、それに沿って書いていけば比較的容易に遺言書を作ることも可能です。

 

 

 

2、秘密証書遺言

 

こちらも基本的なことは自筆証書遺言と同じですが、違う点が何点かあります。

 

秘密証書遺言に関してはワープロや代筆といったものが認められています

 

なぜかというと、出来上がった遺言書をそのまま自宅に保管するのではなく、公証役場という場所に持っていき所定の手続きを行うためです。

 

そして公証役場で決められた封筒に公証人が封紙を貼ります。

 

そして遺言書は自宅で保管します。

 

 

【メリット】

・専用の封筒で封紙をするので、遺言書の中身を変えられる可能性が低い

・代筆も可能

 

 

【デメリット】

・遺言者が保管するので、亡くなられた後に破棄されてしまう可能性がある

・発見されない場合がある

・家庭裁判所での審議が必要

 

 

 

3、公正証書遺言

 

公正証書遺言は特に遺言を自分で書く必要はなく、公証役場に行けば作ることができます。

 

 

【メリット】

・自筆証書遺言や秘密証書遺言のように家庭裁判所での審議がいらない

・遺言の原本は公証役場で保管してあるため破棄やねつ造される恐れがない

 

 

【デメリット】

・公証役場での証人が2人必要で見つけるのがやや困難(推定相続人や未成年は不可)

・手続きが面倒で費用がかかる

 

 

 

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遺書と遺言書の違いは?

遺書遺言書違い

 

 

では遺書と遺言書の違いは?というと、一番の違いは法的な効力があるかないかといったところだと思います。

 

「遺書」はあくまで書式にこだわらず、ご自身の気持ちや心情を相手に伝える為に書いたものになるので、正式なものと認められる可能性が極めて低いです。

 

それに比べて「遺言書」は、書式がしっかりとあっていれば、法的に効力を発揮するものなので、財産をしっかり自分の意思でこうしたいという気持ちがある場合は「遺言書」を作ることをおすすめします。

 

ちなみに遺言書は作り直すことも可能なので、もし「気持ちが変わった」「急なライフイベント」がといった場合には作り直しておきましょう。

 

 

 

 

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遺言書は出来れば公証役場で

公証役場

 

 

財産が高額に上るケースやしっかりと財産分与したいといった場合は、公証役場での公正証書遺言をおすすめします

 

前述した通り、やはり公正証書遺言ほど、確かなものはありません。

 

そして今は公証役場に行った際にも遺言のアドバイスをいろいろとしてくれるようです。

 

例えば先ほど言った、遺言は作り直せるといったことも、こういう書き方をしておけば書き直さなくても大丈夫といったこともアドバイスしてくれるそうです。

 

どうしても公証役場で遺言を作るとなると費用がかかりますので、毎回作り直す度に費用がかかってしまっていては、無駄にならないですからね。

 

 

 

公証役場での遺言書の値段は?

 

では公証役場で作る場合、どのくらい費用がかかるかについて触れていこうと思います。

 

 

遺言書に書く財産の総額手数料
100万円まで5000円
200万円まで7000円
500万円まで11000円
1000万円まで17000円
3000万円まで23000円
5000万円まで29000円
1億円まで43000円

注:手数料は財産を受け取る人ごとに計算します。
注:財産の総額が1億円未満の場合は11000円加算されます。

 

 

例えば、Aさんに3000万円、Bさんに1000万円財産を分ける場合

 

23000円+17000円+11000円=51000円

 

となります。

 

 

 

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エンディングノートとは?

エンディングノート

 

 

ここでは少し「エンディングノート」というものについて触れていこうと思います。

 

最近少しずつですが、エンディングノートという言葉を聞くようになってきましたかね。

 

「終活」といった言葉が世に広まってきてからという印象があります。

 

このエンディングノートは就活の中の位置づけでもいいと思うんですが、財産をどうこうといった場合には「遺言書」を書いてください。

 

このエンディングノートも法的には遺書と同じ立ち位置で特に効力は発揮しません

 

やはりこれも形として残すといったことになるんですが、遺書とはまたちょっと違うものになります。

 

ご自身の振り返りといった要素が強いではないでしょうか。

 

ここまでどういった人生を歩んできて、いま現在に立ち返って、これからどう過ごしていこうといった、ある意味、ご自身の気持ちの整理の時間といったような。

 

いまや平均寿命は男性で79歳、女性で86歳。

 

女性の2人1人は90歳以上まで生きる時代です。

 

何十年の人生の中には一言では言い表せられないこともたくさんあったと思います。

 

なので、こういったことを言葉にして掘り起こしてノートに綴る

 

だから「エンディングノート」なんですね。

 

 

 

 

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遺言書の大切さ(体験談をもとに)

遺言書の大切さ

 

 

ここでは体験談を少し交えながら「遺言書の大切さ」をお伝えしていけたらと思います。

 

これは数年前のことになります。

 

まだ私も相続や遺言といったような法的なことに関しては、まだ無知なときでした。

 

私のおじさん(母のお兄さん)には子供が居ませんでした。

 

そして奥さんもそのおじさんが亡くなる2年前に他界といった状況。

 

おじさんには財産がありました。

 

私のおじさんは3人兄弟(兄、おじさん、私の母)。

 

もしこの段階でおじさんが亡くなった場合は(兄、私の母)が相続するといった形。

 

おじさんは生前にこう言っていました。

 

「財産はおじさんの奥さんの親族と私の母に分割する、兄弟の兄には一切いやらない」と。

 

過去にいろいろとあったのでしょう。

 

さらにはこんなことも。

 

「もし兄にやるようなことがあったら私の母にも一切やらない」と。

 

そしてそんな日は突如と訪れます。

 

おじさんに末期のガンが見つかり、病院に行ったときにはもう食欲もほとんどない状態で、寝たきり、痛み止めで意識もほとんどないといった状態でした。

 

周りもまさか本人もこんな急展開になるとは思っていなかったでしょう。

 

もうその時には遺言も残すことができずに、発見から2週間ほどで…でした。

 

生前に言葉として伝えられていたおじさんの奥さん側の親族とこちら側で揉めに揉めました。

 

ドラマや噂で聞いたことがあるようなことがまさかここで現実になるのかと。

 

ただ今回のケースの場合は遺言があるない、どっちにしろ揉めたんだろうなと、結果としては思いました。

 

でももしちゃんとした遺言書があったら、もっと簡潔に済んでいただろうなと思うのも事実です。

 

 

 

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まとめ

まとめ

 

 

いかがでしたでしょうか?

今回は遺書と遺言書の違いについて。

そしてエンディングノート、遺言書の大切さについてお伝えしていきました。

 

遺書と遺言書の大きな違いは法的に効力があるかないか、といった点になります。

 

遺書とエンディングノートには法的効力がなく、遺言書にはあります。

 

そして遺言書にも(自筆証書遺言、秘密証書遺言、公正証書遺言)の3種類がありました。

 

それもそれぞれメリット、デメリットがありましたが、財産の金額が高額なケースやしっかりと財産分与をしたいといった人には公正証書遺言をおすすめしますとのことでした。

 

やはり、破棄やねつ造といった恐れがないというのは大きいと思います。

 

遺言書というと、どうしても暗いイメージを持ってしまいがちです。

 

確かに周りから言われてあまりいい気はしないのも現実です。

 

ただ先ほどの例に挙げたじゃないですが、人はいつ何が起きるか分かりません。

 

そして起きてしまったときには、時すでに遅しで、やっとけばよかったと後悔してしまう場合もあります。

 

「遺言書」は、筆者が元気なうちに作っておくというのが本来のあり方なのかもしれません。

 

もし残す財産があって、こう使ってほしいという希望があるなら一度「遺言書」を作ってみてはいかがでしょうか?

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

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