パラインフルエンザかも!風邪症状(熱、咳)との違いは?薬や検査法も

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パラインフルエンザ

 

先日、テレビをみていたらパラインフルエンザが流行とのニュースが。

 

あなたは【パラインフルエンザ】という言葉を耳にしたことはありますか?

 

僕はその当時、インフルエンザは知っていましたが、パラインフルエンザは初めて聞きました。

 

パラインフルエンザは、正式には

 

「パラインフルエンザウイルス感染症」 

 

といいます。

 

 

これって実は、僕たち私たちが普通に感染する「風邪」または「かぜ症候群」ってありますよね。

それの呼吸器感染症のひとつに過ぎないんです。

 

ちなみに、風邪は正式な病名ではありません

 

いろんなウイルスや~~菌によって引き起こされる、上気道感染症の総称になります。

 

これらを引き起こす原因ウィルスは、数え切れないほどあるため、
風邪には基本「特効薬はない」と言われています。

 

これがよく言う、風邪は薬ではなく自分<自然治癒力>で治すってことですね!

 

そしてその原因ウイルスのひとつとして、パラインフルエンザウィルスがあります。

 

パラインフルエンザ

 

大人がパラインフルエンザにかかっても、軽い風邪で終わってしまうことが多いんですが、赤ちゃん<小児>が感染すると重症化する可能性もあります。

 

特に肺炎や喘息の悪化などには注意が必要ですし、ちょっとしたお子さんの変化にも注意が必要になります。

 

でも正直、あまり聞かない病名ですし、「これってパラインフルエンザなの?」とわからないことだらけだと思います。

 

そこで今回はパラインフルエンザにかかったら「どのような症状が出るんだろうか?」「外出や習い事なんかには行かせていいの?」などなど。

 

みなさんの疑問や気になる点をご紹介していきます!

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パラインフルエンザってそもそも何?

 

まず、そもそも「パラインフルエンザ」の「パラ」ってどういう意味なんでしょうか?

 

医学用語でパラは「疑似(似ている)」という意味で言葉が付けられています。

 

なので、

 

インフルエンザの症状に似ている

疑似インフルエンザ

パラインフルエンザ

 

というかたちで、パラインフルエンザと呼ばれています。

 

そうしたら、次にいったいどんな病原体なのか?について調べてみましょう!

 

先ほども説明した通り、「インフルエンザ」という名前がついていますが、インフルエンザウイルスとは別の種類の病気になります。

 

あなたは原因ウィルス界で話題の「RSウイルス」というものをご存知でしょうか?

 

RSウィルスは子ども、特に乳幼児の肺炎・気管支炎の原因になるウィルスといわれています。

 

赤ちゃん(幼児)が感染すると特に注意が必要な点も、RSウイルスに似ています。

 

また、1歳までに5割の子が、そして3歳までにはほとんどの子が感染を経験する、

ということは、ほぼ全員の人が乳幼児期に感染を経験し、何度でも感染するという点も似ているのが特徴です。

 

いまこの記事を読んでいるあなたも、小さい時に一度はかかったことのある。身近なウィルスってことになりますね!

 

次に、パラインフルエンザウイルスの種類【型】と、それぞれの特徴について表にまとめてみました。

 

ちなみに種類【型】は4種類に分けられます。

 

ウィルス症状や特徴
HPIV-1(1型)上気道炎・下気道炎のほか、子供のクループの原因になることが多い型です。
耳下腺炎を起こすこともあります。
学級閉鎖になることもあるほど流行します。
HPIV-2(2型)上気道炎・下気道炎の原因になるウイルスです。
クループの原因にもなります。
HPIV-3(3型)非常に感染力が強く、肺炎・細気管支炎の原因になるウイルスです。
ほとんどの子が感染するのがこの型で、耳下腺炎を起こすこともあるウイルスです。
HPIV-4(4型)あまり検出されることのないウイルスです。また感染しても不顕性感染が多いといわれています。

 

#クループ:喉頭や気管支などに炎症が起き、風邪のような症状から始まる苦しい呼吸器官の症状です。

 

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パラインフルエンザとインフルエンザの違いは?

パラインフルエンザ

 

この2つのインフルエンザの違いは何なのでしょうか?

 

下記の表で違いについて比べてみましょう!

 

 

インフルエンザパラインフルエンザ
ウィルスの大きさ直径80~120ナノメートル直径120~500ナノメートル
ワクチンの有無
専門治療薬の有無

 

 

ウィルスの大きさは約2~4倍違いますね。

 

なので、一般的なマスクでも十分に感染予防の効果を得られます!

 

ワクチンはインフルエンザには毎年流行時期(冬)の約2か月前を目処に実施されます。

 

一方、パラインフルエンザにはワクチンがないのですが、現実的にそこまで必要かな?といった見方もできます。

 

専門治療薬はインフルエンザには「タミフル」「リレンザ」といった有名な治療薬がありますが、パラインフルエンザにはこれといった専門治療薬はありません。

 

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パラインフルエンザの流行時期は?かかりやすい年齢って?

 

いつの時期に流行し、どんな年齢の子供が特に注意が必要なのか。

 

パラインフルエンザウィルス感染の流行環境について調べていきましょう!

 

 

パラインフルエンザは型によって流行時期が変わる!?


そうなんです! 型によって流行時期が変わるので注意が必要です!

パラインフルエンザウイルスの流行しやすい時期を、下記の図にまとめました。

 

・1型:西暦の奇数年の秋にクループの流行を引き起こす傾向がある

・2型:毎年、もしくは隔年<2年に1回>の秋に流行を起こす

・3型:例年春から初夏にかけて流行するが、年間通じて患者が出る

・4型:実質、症状が出ないことがほとんど

 

感染経路について

 

パラインフルエンザの感染経路は2種類です。

 

・接触感染

・飛沫感染

 

 

大人の軽い風邪⇒赤ちゃん

 

赤ちゃん⇒大人

 

どちらからも感染する恐れはありますが、注意すべきは大人⇒赤ちゃんへの感染経路ですね。

 

赤ちゃんへの感染は症状が強くなる恐れがあるので。

 

また生後数か月で早めに保育園に入り、集団生活の中で感染する可能性が高い病気です。

 

パラインフルエンザウイルスは感染力が非常に強く、ものに付着したウイルスは数時間感染力が続くともいわれています。

 

飛沫感染とは、咳やくしゃみの中にいるウイルスによって感染することです。

 

飛沫中のウイルスは、約1時間以上感染力を持つといわれています。

 

感染期間と潜伏期間

 

それぞれについて触れていきますね♪

 

・感染期間:発症(症状が出る)1週間前~症状改善後1週間ぐらい

・潜伏期間:すぐ~4日程度

 

ほんとインフルエンザに似ていますよね。

 

感染期間が長いのが厄介で、症状が良くなったと思っても菌は潜伏しているので注意が必要になります。

 

 

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パラインフルエンザの主な症状は?

パラインフルエンザ

 

 

パラインフルエンザウィルス感染症は、クループと呼ばれるものが特徴です。

 

あまり聞きなれない症状ですよね。

 

それらを含めて、特徴的な症状をチェックしていきましょう!

 

・クループ症候群

・上気道炎(一般的な風邪症状・鼻水・のどの痛み・咳など)

・ウイルス性咽頭炎

・気管支炎

・細気管支炎ウイルス性肺炎

 

 

細気管支炎や気管支炎・肺炎などは下気道炎と呼ばれる炎症になります。

 

そして問題のクループなんですが、
喉頭や気管支に炎症が起き、激しい咳き込みなどの症状を引き起こします。

 

風邪のような症状から始まる苦しい呼吸性の症状です。

 

ケンケンといった乾いた苦しそうな咳が続くなど、さまざまな症状が出ます。

 

 

クループの主な症状

・犬が吠えるような乾いた咳が続く

・息を吸うときにゼイゼイする

・息がうまく吸うことが難しい

・ひどいと、呼吸困難・チアノーゼなど

・ヒーヒーという呼吸音

・かすれとような聞きずらい声

 

呼吸器系の症状は全般的にツラいですが、その中でも、このクループは非常に苦しい症状です。

 

呼吸困難になることもあるので、ゼイゼイといった呼吸音には注意しましょう!

 

 

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パラインフルエンザの重症化や合併症にご注意!

 

パラインフルエンザウイルス感染症は重症化することがあるんです。

 

特に赤ちゃんや幼児期の初感染は重症化しやすいので、注意が必要です!

 

クループ

・喘息の悪化

・肺炎

・気管支炎

 

喘息持ちの赤ちゃんや子どもは、特に注意が必要です。

 

突然の悪化に充分注意しましょう。

 

気管支炎や肺炎が悪化すると入院することもあります。

 

さらにクループが悪化したときも、呼吸困難が強くなったり激しい咳が止まらなくなります。その際も入院になることがあります。

 

合併症にも注意が必要

 

パラインフルエンザウイルス感染症は一般的な「風邪」の一種です。

 

他の病気と同時に感染する恐れもあります。

 

赤ちゃん・幼児の場合はパラインフルエンザウイルス感染症自体の悪化に注意が必要です。

 

でももっと大きくなってからただの風邪と思っていた症状が長引いたり、ゼイゼイというクループが長引く場合は、悪化や同時感染の可能性があります。

 

 

・インフルエンザ

・溶連菌感染症

・おたふくかぜ

・髄膜炎・脳膜炎

・水疱瘡

 

一般的な風邪症状から始まる病気はたくさんあります。

 

ただの風邪だと思っていたのにおかしいな、ずいぶん長く症状が続くなと感じたら、小児科医への受診を!

 

似たような病気をチェック!

 

パラインフルエンザは風邪の一種なので、似たような病気がけっこうあります。

 

・RSウイルス感染症

・マイコプラズマ肺炎

・インフルエンザ

・ヒトメタニューモウイルス感染症

 

どの病気も症状が似ているので、鑑別が難しいのも実情です。

 

 

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パラインフルエンザの病院での薬や治療方法は?

パラインフルエンザ

いざ、病院に受診し、パラインフルエンザウィルス感染症と診断された、もしくはされるポイントは何なのでしょうか?

 

そして、処方される薬についてご紹介していきますね!

 

まず処方される薬については、
咳止め・解熱剤・のどの痛み止め・鼻水・くしゃみなどの対症薬)
要は一般的な「風邪」の時に処方される薬と同じということになります。

 

そして検査法としては、

パラインフルエンザと確定するための検査は基本的には行われません。

 

なので、

 

症状、流行状況、他の感染症との相違など

 

そして診察し、インフルエンザなど症状が似ている他の病気の検査を行い、それらではない場合に

 

パラインフルエンザウイルス感染症

 

つまり風邪であると診断されます。

 

 

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パラインフルエンザの予防方法は?

 

パラインフルエンザウイルス感染症ワクチンがないため、予防接種をすることが出来ません。

 

そのため、日常での予防対策が重要です。

 

 

・石鹸を使ったこまめな手洗い

・こまめなうがい

・マスク

 

基本的ですが、この3つはとても重要です。

 

マスクは周囲の人が徹底しましょう!

 

パラインフルエンザウイルスは、完全に予防することは難しい病気です。

 

特に幼稚園・保育園での集団感染も起こります。

 

親子共々、帰宅後や食事前の手洗い・うがいもしっかりし習慣づけましょう!

 

 

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パラインフルエンザにかかってしまった場合の対処法は?

 

パラインフルエンザウイルスに両親や家族が感染してしまったときは、赤ちゃんにうつさないように気を付けるのが鉄則です。

 

パラインフルエンザウイルス感染症は検査で分かりにくいですし、大人の場合は軽い風邪の症状で収まってしまうので軽視しがちです。

 

・秋ぐらいから流行る風邪

・鼻水・鼻づまり

・のどの痛み

・咳

・微熱

 

上記症状をみると、風邪とほぼ同じような症状ですね。

 

なのでまずは風邪と同じように対処していくのがいいと思います!

 

最後に

 

いかがでしたでしょうか?

 

パラインフルエンザウィルス感染症」は上気道感染症<風邪>の中の一種に含まれるということでした。

 

大人の場合はかかっても、軽い風邪で終わってしまうことが多いパラインフルエンザ。

ですが、赤ちゃん<小児>が感染すると重症化する可能性もあるので注意が必要ですね。

そして症状としてもっとも注意すべきは「クループ」と呼ばれるものです。

風邪のような症状から始まり、苦しい呼吸性の症状、激しい咳き込みなどの症状を引きおこす、大変ツラいものです。

 

予防方法はワクチンがないため、普段からの風邪にかからない予防を心がけることが大切になるのと、もしかかってしまったら重症化させないといった点がポイントとなります。

 

薬も専門薬があるわけではないので、風邪と同じ治療法となります。

 

ほぼ全員が一度は乳幼児期に感染するパラインフルエンザ。

 

かかってしまったら焦らず対応し、重症化させないこと必須ですね。

 

なかなか普段、赤ちゃんに接していて、パラインフルエンザじゃないか?と判断することは難しいと思います。

 

ただ、赤ちゃんや乳幼児の変化に気づいたり、周りの環境で流行しているときなどは疑ってみるのもいいかもしれません。

 

日常生活から、うがい、手洗いは習慣づけて、なるべく感染の経路を狭くする。

 

これが大事になってくると思います。

お子さんの苦しむ姿はなるべく見たくないですもんね。

気を付けていきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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